さて、ホンモノ市終了直後の油やでのこと。「誰かお弁当いらない? 発注したの余っちゃったの〜」とお弁当パックを抱えてバタバタと走ってきた追分コロニーの祐子さん。ギャラリー沙庭のなかむらじんさんをつかまえて立ち話を始めたところに、ホンモノ市プロデューサーの宮田さん。
「じんさん、見た?」「うん、見たけど小さくて…」
その日、向かいのお店の納屋で母猫に置き去りにされた生後間もない赤ちゃん猫が保護された。祐子さんが超多忙な中、貰い手を探してかけずり回っていたのだ。カレー鍋をかきまわしながら話を聞いた私、思わず「柄は? 黒猫じゃないの?」「それが、ぶち猫なのよ…」
実は、春先にじんさんから「黒猫がほしいので探してもらえないか」という発注を受けてたのだ。しかし、こういう時に限って黒猫と出会わない。サビまじりやグレ白、トラ猫ばかり。まあ、「こういうのって縁のものだから、じっくり探しますね」と、じんさんに言っていたところ。
じん「僕、そんな赤ちゃん猫なんて育てたことないからさあ。大丈夫かなぁと思って」
宮田「大丈夫だって! 俺なんか子どもの頃からずっと猫がいるけど、目さえ開いてたらちゃんと育つ。犬なんかより猫の方がずっと丈夫だよ」
祐子「それに、ちょっと大きくなるまでは亀田屋さん(これも近所の店)が預かって世話してくれるって」
じん「でも、トイレとかえさとかどうすればいいのかなぁ」
荒川「うちにあるよ!必要なもの全部持って来るから! 仔猫の育て方の本もあるよ!」
結局、じんさんが里親さんになることに決定! おかしかったのは、目も回るくらい忙しいはずの関係者が、赤ちゃん猫のためにじんさんを取り囲んで真剣に説得していたこと。なんかいいヒトたちだなぁ、と改めて思ってしまった。
モノ、コト、ヒトが出会う「文化磁場油や」の「ホンモノ市」。じんさんと赤ちゃん猫が出会いました。
*後でよくよく聞いたら、その仔猫、背中は真黒で足が白いというから「ほぼ黒猫」と言ってもいい。猫の神様は、このご縁を用意していたんだね。
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信濃追分文化磁場油や、昨日16時からの関係者内覧会の5分前まで棚を作ったり、照明をつけたりドタバタしていましたが、居合わせた作家さんや建築家など、さまざまな方の手をお借りして、なんとかかたちを整えました。大感謝! 内覧会には大勢の方にお越しいただき、ありがとうございました。
今日11時半からいよいよ一般のお客さまをお迎えしての営業がスタートします。Bが午前3時から焙煎した珈琲豆で淹れる、爽やかに美味しい珈琲を御賞味ください。
「ギャラリー猫町 軽井沢追分」第1回個展は、横倉絹枝さん「CUT CAT BEATLES」。17時からは「北上古盤堂」さんとのコラボ企画、「アナログレコードで聴くビートルズ」も。
今日の軽井沢は、あいにくの曇り/雨の天気予報ですが、珈琲と本、アートや音楽を愉しむには絶好の雰囲気。ぜひ、お出かけください。
http://aburaya-project.com/
*店内の様子などは、おいおいアップしてまいります。どうぞお楽しみに!
2012年2月28日、コロチン死す。16歳7ヵ月。22日に発病してからわずか1週間だった。もう苦しくないね。大好きだったよ。今までありがとう。ゆっくりゆっくりおやすみ。

先日倒して乾燥させてある薪の上でツメトギするメッシュ。作業した場所の関係で、いつもより短めにカットしてあるので、ちょっとやりにくそう。こうして見ると、黒トラって冬枯れの風景の中では完全に保護色な毛色だな。獲物を狩るには身を隠せてよいかも知れないけど、ハンターの獲物にならないようにな。