風呂猫スタジオ

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[ 「女か虎か」 /  ]

アメリカの小説家ストックトンのリドルストーリー。
「遠い昔、ある国で王女が身分違いの若者と激しい恋に落ちた。激怒した王は若者を捕えて観衆で埋まったコロシアムに引き出す。ひとつの扉の奥には血に飢えた凶暴な虎が、いまひとつには国一番の美女が花嫁衣裳を着て胸をときめかせて待っている。若者はどちらかを選ばなければならない。虎ならば死、女なら盛大な婚礼。見守る王女はどちらが女か虎か知っていて、それを恋人に伝える。王女が教え、若者が選んだのは……、女か? 虎か?」
 高校時代の英語の時間、T先生がプリントを配って生徒に感想を書かせた。男子の意見はほとんどが「女」。『男ってつくづくバカだ』と思った瞬間だ。ある女の子の答えが忘れられない。いわく「虎。悲劇の完成には血が必要」。
 私には非常に印象的な授業だったのだが、昨日31年ぶりに再会したT先生は「全然覚えがないわ。それ、別の先生だったんじゃない?」とおっしゃった。不思議だなぁ。
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[ 2008.11.16 / Co0 / Tr0 ]

[ 「富士日記」 /  ]

武田百合子「富士日記」は夏になると読み返したくなる本だ。小説家武田泰淳と百合子夫人が、ひとりむすめ(のちの写真家・武田花)を連れて富士山麓の山荘で過ごす日々が淡々と綴られる。時には「さんま2本三十円」などと家計簿代わりのメモにも使われている。ただそれだけなのに、なぜこんなに魅力的なのだろう。
 山荘に来る途中、不慮の事故で亡くした愛犬ポコを庭に埋める場面がある。
「ポコ、はやく土になっておしまい」
昔から心に染み付いて離れない一節だった。
[ 2008.08.20 / Co0 / Tr0 ]

[ 銀のスケート /  ]

身も心も疲れていて、それなのに眠れない時、手に取るのはやはり子どもの本だ。
たぶん40年ぶりに読んだ岩波少年文庫「銀のスケート」(メアリー・メイプス ドッジ作 石井桃子訳)。ハンスとグレーテル兄妹の家が極貧なのは、父親が10年前の事故で頭に負った傷がもとでおかしくなってしまったからだ。それでも明るく健気なふたりは、町で開かれるスケート大会出場の夢を抱く。少年少女の努力、誠実、勇気、高潔、友情を描いた古き良き児童文学のひとつ。いくらなんでもそれは偶然に過ぎるだろうという展開も、許せてしまうほどに。分厚く結氷したオランダの運河を疾走する銀のスケートの音が聞こえて来そうだ。
[ 2008.08.17 / Co0 / Tr0 ]

[ 青猫島コスモス記 /  ]

初めて読んだ時の衝撃が忘れられない。詩的イメージの豊饒、気が遠くなるほど描き込まれた細密画、不思議な島のあちこちを徘徊する猫たち。ここが自分のもうひとつの「猫町」であると感じた。この「青猫島」原画をはじめ、ますむらひろしさんの初期作品原画に触れる機会があった。息を詰めて見とれた。「嬉しい」というよりむしろ「痛い」くらいの体験で、帰宅後ぐったりと寝込んだ。
[ 2008.06.09 / Co0 / Tr0 ]

[ トーベ・ヤンソンのチェシャ猫 /  ]

アリス

ムーミンシリーズのトーベ・ヤンソンによる挿画の「不思議の国のアリス」(メディアファクトリー刊)。夢うつつの世界に棲む小さな生きものを描くのは、確かに彼女の独擅場。普通っぽくてどこか寂しげなアリスもいいが、表紙でも主役級のチェシャ猫がいい。目玉ぐりぐりのテニエルのチェシャ猫、頭が悪そうなディズニーアニメのチェシャ猫(ピンクと紫の縞模様・・・論外)と較べて、気難しそうで哲学的。しかも、大きな口には鋭そうな歯も並んでいて凄みもある。ワンカットだけど、アリスの飼い猫ダイナの野性味のある後ろ姿もよかった。
[ 2008.05.12 / Co16 / Tr0 ]

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