
これが、Bの出品する「猫町珈琲店」のマッチ。軽井沢追分に今年も4/27から限定OPENする自家焙煎珈琲カフェのマッチ、という想定。この忙しいのに6種類も!!
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年明け、棚上げしてた原稿仕事に追われている最中、 Bから内職を頼まれる。それはマッチのラベル貼り。今週から始まるギャラリー猫町「猫のマッチラベル展」に、ますむらひろしさんが描きおろしイラストを出してくださったので、縮小印刷したラベルシールをマッチ箱に貼り付けていくお仕事。わりと器用なBですら貼りながら「ええい、チクショウ!」なんて呟くくらいだから、自慢じゃないが超不器用な私には大変不向きな作業である。Bは自分も「猫町珈琲店」マッチを出品するので、その分も鋭意製作中。夕闇迫る中、宅急便の〆切時間を気にしながら、まだ夜明け前の薄暗い中、猫にごはんを催促されながら、家内制手工業は続く。
そもそもこのマッチ展、燐票家・加藤豊氏の素晴らしいコレクション展示から始まった企画で、加藤氏の伝手でホンモノの紙箱マッチを手配してもらい、作家さんにオリジナルマッチを創作していただこうというもの。年末年始の忙しい時なのに、大勢の作家さんにご参加いただいた。たぶん、日本のあちこちでこうした「極小臨時マッチ工場」が作業中だと思う。マッチだから、販売するにしてもそんな高い値段は付けられないし、ビジネスと考えたらとても出来るものではない。それでも「面白そう」「やってみたい」という作家さんの「すきごころ」に支えられた企画なのだ。改めて、加藤さんと作家さんたちに感謝!
アタゴオルのマッチは珈琲の名店「粉雪亭」(大好きなキャラクター・ヒデ丸くんと唐あげ丸氏!)と、「ヒデヨシの友情」(パッと燃えて、即消える)の2種類。愛するアタゴオルのマッチが我が手によって積みあがっていくのもまた楽し、と凝った首筋をゴリゴリ回しながら、内職は続くのだった。
2013年1月10日(木)~1月20日(日)*1/15,16休廊
●加藤豊コレクション・猫のマッチラベル展
燐票家・加藤豊氏のコレクションの中から、明治に発行された猫柄の商標マッチラベル、昭和の広告マッチを紹介。併せて、外国製の猫マッチ等も展示。
●第4回 猫のマッチラベル展
マッチラベルは手に収まる小さなアート。今ではなかなか見かけなくなったマッチラベル。猫好きのアーティスト26名が猫をテーマに創作マッチラベルを作りました。あなた好みのマッチラベルを見つけてください。
【出展予定作家】天野千恵美,有田ひろみ,石川惠子,稲田敦,おおやぎえいこ,奥川ユウジ,尾野寺秀虫,加藤豊,紙町銅版画工房,桐山暁,櫻井魔己子,佐山泰弘, 樹乃かに,松風直美,須永みいしゃ,たかいよしかず,高原鉄男,なかむらじん,波打ち際工房,野田えみ子,半澤淳子,板東寛司,まいけるからわ た,ますむらひろし,目羅健嗣,山口マオ,wataru
http://gallery.necomachi.com/
*同時開催の「野田えみ子の My Collection展 Ⅴ アンティークポストカード〜猫〜」これがまた素晴らしいコレクション! 猫好き、デザイン好きは必見です。

谷中ギャラリー猫町で開催中(10/30まで)の「猫のレコードジャケット展」。藤村俊之氏の猫ジャケコレクション+アーティストオリジナル猫ジャケ作品の展示。猫と音楽を愛する作家さんたちのノリがうれしい、なんだかとっても洒落た企画展になった。音楽が配信される便利な時代になる前の、総合芸術としてのレコード、やっぱり愛されていたんだなぁ。
明日、10/29(土)16時~17時、猫町でミニイベント「猫ジャケ寄席」があります。コレクターの藤村俊之さんが気合いのオーディオセットを持込んで、猫ジャケレコードのあれやこれやを掛けながら、主に70年代の音楽を語ってくれるそうです。入場無料、予約不要。音楽ファンは老いも若きも猫町にGO! 藤村さんの「猫ジャケブログ」も面白いです。http://cat-record.tumblr.com/
グループ展参加作家:おおやぎえいこ、あべ夏、有田ひろみ・ちゃぼ、五十嵐祐輔、桐山暁、高原鉄男、蝉丸、布施和佳子、米田民穂、目羅健嗣、山口マオ、横山絹枝、wataru

近年、「奇想の絵師」として特に評価が高まっているのが歌川國芳。國芳一門の作品を中心に、江戸の招き猫ともいうべき貴重な浮世絵コレクションを収録した図録が風呂猫マーケットにて発売開始です。A4版フルカラー 全64ページ、定価1,890円 (税込)。
この「浮世猫大画報」、あまたある浮世絵の本、國芳の本と比べて何が違うかというと、関係者全員(資料提供・解説 則武広和、企画 荒川千尋、板東寛司、編集 日本招猫倶楽部、荒川千尋 、装丁 板東寛司)が猫バカで猫浮世絵マニアというところ。だからとにかく画像がでかい。四の五の言わずにとにかくこの素晴らしさを堪能してくれ! という気合い満載。従来の図録だと、おもちゃ絵などマッチラベルくらいのサイズで細部がわからず悔しい思いをしていた方にオススメです。ああ、日本に生まれてよかった! 國芳がいてくれて幸せ!